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【終活】エンディングノートの基本的な書き方|~老後の心配はお金だけじゃない~

書く女性

近年、取り組む人が増えているエンディングノート。
こちらではエンディングノート作成の基本的な書き方をご紹介します。

お金のことだけじゃなく、病気や事故にあったときのこと、葬儀やペット、資産のことはどうするのか、考えなくてはならないことは意外とたくさんあります。
いざという時に焦らない為にも、エンディングノートの作成を始めてみてはいかがでしょうか。

まずは、難しく考えず思いついたことを書き記しておくことで、ご自身の意思やメッセージを伝えられるだけでなく、ご家族の負担を軽減することにも繋がりますよ。

「エンディングノート」とは?

ノート
エンディングノートとは、
「人生の最後を自分らしくどのように終えたいのか」
「ご自分に関する様々な情報を記録しておく」
ノートのことです。

エンディングノートとは、「人生の最後を自分らしくどのように終えたいのか」、また「ご自分に関する様々な情報を記録しておく」ノートのことです。

今は、終活のための準備として、40代・50代からスタートされる方も珍しくなく、これから先の人生をよりよく生きるための指針として、早めにスタートされる方が増えています。

エンディングノートにに記入する内容は、人それぞれ異なりますが、ご自身の基本情報や、もしもの時に「財産」「葬儀」「お墓」など、ご家族が知りたい情報を書いておくことで、周りの方が困ることなくご自身の意思や必要な情報をきちんと伝達することができるものです。

お金のことだけでなく、「葬儀の際の宗教・宗派、希望するお葬式の形」、「病気や認知症になった際の対応」はどうしたいか、「交友関係」、「介護の希望」、何よりも「家族やペットへの思い」なども、エンディングノートに記しておけます。

エンディングノートに大切なことを記しておくことは、ご自身の備忘録としても活用できるので、思考力があり健康で元気な状態のときから少しずつ作成しておくことをおすすめします。

エンディングノートと遺言書の違い

遺言書       : 法的拘束力がある
エンディングノート : 法的拘束力がない

エンディングノートと遺言書の決定的な違いは、法的効力があるかないかです。

どちらも遺産相続などについて書くことができますが、亡くなられた後の、主に財産の分け方については、遺言書がなければ、いくらエンディングノートに記載しても100%希望が叶えられることはありません。

ただし、遺言書には「死後」に関してのみ書くことができ、範囲も遺産相続や子供の認知など厳格に決められています。

その点エンディングノートは強制力はないものの、遺産相続についての希望を書くことができ、ご自身のこれまでの人生や、亡くなるまでの希望についても自由に書くことができます。

エンディングノートの書き方に特に決まりはなく、もしものことが起きたときに、大切な人が困らないよう「伝えておきたいこと」をまとめておくことができるものなのです。

【おひとりさま】エンディングノートを書く際の注意点や保管場所など

エンディングノートの書き方

エンディングノートに書く、主な内容はこのようになっています。
書く内容は自由なので、必要に応じて自由に項目を追加できます。

万が一、寝たきりになったり、認知症を発症し症状が進行してしまうと、これらのことを伝えたくても伝えられないという恐れがあります。

気づいた時に、気軽に書いて何度でも書き直したりもできます。そのため、ご自分が健康で思考が万全な状態のときに、少しずつでも作成しておくのがよいでしょう。

本籍地やマイナンバー、年金情報などの基本情報を書きます。
内面的な情報も書いておくことで、自分自身の振り返りにも使えるので定期的な書き換えをすることをおすすめします。

  • 生年月日
  • 本籍地
  • 血液型
  • 家族
  • 家系図
  • 学歴、職歴、資格
  • マイナンバー
  • 運転免許証番号、健康保険証番号、年金証書番号
  • 性格、信念
  • 趣味・特技
  • 好きな食べ物
  • 交友関係
  • ペットについて(名前、年齢、好きな食べ物、かかりつけの獣医)

末期の状態になった時、家族は延命措置などの決断を迫られます。
精神的負担を減らすためにも自己判断ができなくなった時の対応方法を決めておくことは大切です。また認知症などで意思疎通ができなくなった場合も考えて以下の点は書いておくとよいでしょう。

  • かかりつけの医療機関、医師
  • 常備薬
  • アレルギー
  • 持病
  • 介護のこと
  • 延命治療を希望するかどうか
  • 臓器提供を希望するかどうか(ドナーカードの有無)
  • 費用の捻出方法」

残された家族が困らない為に、葬儀の希望を書いておくことは大切です。

  • 信仰する宗教
  • 葬儀の方法(密葬・家族葬など)
  • 納骨の方法・場所
  • お墓について
  • 遺影に使う写真
  • 葬儀を希望する葬儀社
  • 生前に予約しているかどうか(ある場合には、連絡先)
  • 互助会に加入しているかどうか(ある場合には、連絡先)
  • 依頼したい業者が存在するかどうか(ある場合には、連絡先)
  • 金額の希望
  • 葬式の費用の用意があるのかどうか

年金証書や保険の証書、介護保険証や健康保険証、通帳・印鑑、貴重品などの保管場所は家族であっても知らないケースがほとんどです。
預貯金は、すべての口座を書き記しておくと安心です。

ただし、紛失・盗難の際のリスクを考え暗証番号などの記載はしないようにしましょう。

  • 預貯金
  • 金庫などに保管している現金
  • 不動産
  • 有価証券
  • 貴金属
  • 骨董品など価値のあるコレクション

FXや投資信託などをネット上で行っている場合には、送信されてくるメールを受信しているパソコンのパスワード(後述)やアカウント名(ID)などは最低限記入しておくとよいでしょう。

連絡先はもっとも大事なものの1つです。この連絡先の有無は、家族の負担を大きく減らすことができますから、ぜひ記載しておきましょう。

  • パートナー
  • お子様
  • 親戚
  • 友人・知人
  • その他連絡を取ってほしい人
  • 生前のお付き合いで留意事項があれば、備考として併記

ご家族や友人、お世話になっている方にむけて、日頃、なかなか伝えられない感謝の思い、大切な思い出なども書いておくとよいでしょう。ご自身のことがすべて書かれたエンディングノートの存在が、大切なご家族を幸せな気持ちに導いてくれると嬉しいですね。

まとめ

エンディングノートは、内容や書き方に決まりはないので、ご自分の思いを自由に書いていただければと思います。

生きている限りいつ何が起こるか分かりません。

自分にはまだ早いと思う方でも、死のためではなく、これからの人生をどう生きるかの見直しにもなりますので、取り掛かるのは早い方がいいでしょう。

エンディングノートをいざ書こうと思うと、少し面倒な気持ちになるかもしれません。すべてを一度に書く必要はありません。ご自身が書きたい項目からゆっくりと気負わずに、ご自身のペースで書き進めていきましょう。ご自身の思いを整理しておくことは、家族を守る大きな安心につながっていくでしょう。

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